レッスンで叱られるのは皆さんも嫌なことでしょう。

これは、以前毛利先生に言われたことなのですが・・・。

毛利先生のジュリアードでの先生、シャピーロ氏は、大変厳しいことで有名です。

すべての音に妥協が無い為か、とにかくレッスンで先に進まないそうです。

毛利先生はシャピーロ先生に付いて最初の一年半、ラロのコンチェルトの一ページ目だけだったそうです。

しかもレッスンは週5回。。。

このレッスン回数(要するにほぼ毎日)で、一年半をラロの一ページ目だけ。。。

いやはや想像を絶する細かさなのでしょう。。。

さらに、物凄く怒鳴り散らして怒るそうです。。。

私のウィーン人友人がシャピーロの講習を受講したとき、2週間毎日ロココヴァリエーションの最初の1小節で終わったと言ってました。

最初の日のレッスンで、ミドレッド・・・と弾き始めたら「何やっとんだーオンどりゃー!!」と怒鳴られ、更に腕があーだヴィヴラートがアーダと怒鳴られ、頭が真っ白になった彼は、「あの、すみませ、、、」と言いかけたら「うるせー!俺が言ったことが全部出来るまで一切口を開くなー!!口開く前に音を出せー!!」と更に怒鳴られたそうです。。。

(lil゚ω。ノ)ノヒィィィィ(((怖)))

この話を毛利先生にしたら、先生も同じように「自分が言ったこと全部出来るまで質問するな」言われたそうです。

桐朋に公開レッスンにいらした時も、毛利先生の生徒は明らかに他の門下生より厳しかったそうです。

そんなに怖ーい先生。。。

毛利先生から怖さを聞いているうちに、私まで顔が引きつってきてしまいました。

毛利先生「最初はとにかくおっかなくてね~。でもね、だんだん僕も巧くなっていったて言うか、要領良くなってきてね。マズイ、怒られそうだ、と思ったら、あ、肘低いですか?肘もう少し高くした方がいいですか?なんて機先を制して自分から質問して身をかわすようになってね。サトウ君がよく使う手、僕も昔やってたよ。だいたい同じ事やってきてるから解るんだよね。ハッハッハ!」

「・・・ハハ・・・ハハハ・・・。」

私があみだしたとばかり思っていた秘伝の必殺技、「怒られそうになったら質問して身をかわす!」この技をチェロのサムライ、大名人、超達人である大毛利超伯郎ノ介三郎師がはるか昔に使っていたとは。。。

その手を使う私の事、どんな目で見てたのかしら?

や~ね~。

バレてたなんて、もう今後使えなくなってしまいました。

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