チェロのテールピース

チェロにを張る場合、テールピースという所に弦を付けて張ります。

このテールピースにも、様々な物があります。

ここでは、チェロのテールピースに関して綴ってみたく思います。




テールピースの材質

テールピース(日本語で緒止め板、弦をここに引っ掛けて弦を張ります)にも、様々な材質があります。

私の楽器に装着した事があるものは、現在付けてる物からプラスッチック、フェルナンブーコ(弓の材質として使われる物です)、ツゲ、チタン、黒檀、鉄を着用使用してきました。

この他、ローズウッドの物も普及しています。

ローズウッドの物も一度試してみたいと思っているし、試そうとしたのですが、その都度相談している楽器屋さんに反対され、未使用未所有のままです。

また、一口にツゲと言っても、良質な物から(ホンマ物のツゲはムッチャ高いです)、代用品とし本来別物として考えねばならないであろうステインもツゲとして流通していますし、ローズウッドも同様に、パリッサンダーがローズウッドとして巷にでています。

ですが本来は、厳密に分けて考えるべきでしょう。と楽器屋さんが言ってました。

私見ですが、テールピースは弦が直接触れているためか、材質による音の変化はエンドピンより大きく、聞き手にも伝わるように思います。

では、私が使った感想から、テールピースの材質と特徴を綴ってみようと思います。

プラスチック

値段も安いことから、おそらくチェロでは一番使用されているのではないでしょうか。

特徴としては、軽い事、木と違って材質品質のクオリティーに差が無い事、安定していてどの楽器にも比較的よく合う事でしょう。

デメリットと言っていいのかどうか分かりませんが、時折割れたという話を耳にした事があったのですが、昨年、私のも一度割れました。

完全に弦が張れなくなり、幸い家での出来事だったのですが、本番前だったらと思うとゾッとします。

フェルナンブーコ

弓の材質として有名ですが、チェロではテールピースに使用している人を見かけます。

多分ですが、フェルナンブーコ製のテールピースが流通しだしたのは比較的最近、ここ15~6年のことだと思います。

特徴としては、非常に硬い木の為、音がはっきりするように思います。

チタン

チタン製のテールピースの開発もここ最近だと思います。

非常に薄い製品です。

新物好きだった私は楽器屋さんにメリットデメリットを聞き早速購入。

使い始めは大変いいと思ったのですが・・・あまり長く使いませんでした。

黒檀

おそらく一番重厚というか、重い素材だと思います。

その重さのため、よく言えば音が丸くなり、悪く言うと振動を妨げるように感じます。

その為、裏側を削って軽くして使っている人もいます。

ツゲ

特徴としては軽い事。

その為、発音も楽になる気がします。

ですが、やはり自然な物というか、商品製品により質の良し悪しがあるようです。

前に使ってた楽器に付いてたのですが(自分で希望したわけではありません)まったく印象に残ってません。

ローズウッド

ローズウッドのは私は使用したこと無いのですが、一度試してみたいと思っています。

愛用している人の話を聞くと、シャリシャリしたような、ザラッとした感じになるそうです(私の感想ではありません)。

ただ、私がお世話になっている楽器屋さんは皆さんあまり勧めません。

理由は材質にバラツキがありすぎる、当たりはずれが多すぎるそうです。

某楽器屋さんは、お客さんの強い要望が無い限り注文しないし、ローズウッドは在庫を置いていないと言ってました。

チェロのテールピースの考察

チェロのテールピース

あくまで私の客観的な感想を綴ってみましたが、テールピースも楽器との相性、弦との相性等、複雑な要素が絡みます。

ご自分の先生、そして何より各製品に精通している楽器屋さんの意見を聞くのがベストでしょう。

失敗談

余談ながら、私の失敗談を一つ。

以前、楽器の大修理、継ぎネック(ネックの交換)をした事があったのですが、ついでと思い、ネック以外にも駒、魂柱、テールピース、エンドピン、弦を一気に代えたことがありました。

大失敗でした。。。。。

一気に変えた為、何が私の楽器に合って、何が合わないのかまったく判断できませんでした。

弦、エンドピンやテールピースの交換で音は変わります。

はたして何が自分の楽器に合っているかを見きわめるには、ゆっくりじっくり少しずつ時間をかけて一個一個試し、音を出して観察考察していくしか無いようです。

そんな時間があったら、テクニックの向上を考察して練習したほうがいいのかな。。。

参考になる事を祈りつつ

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